不動産業の歴史 その1
カテゴリ: 不動産投資
日本の「不動産業」的なビジネス形態は、江戸時代の借家経営やその管理に期限を
見出すことができます。
落語や時代劇にもあるように、借家や借地の所有者はおおむね裕福な商人や大地主
だったようです。
これらの不動産経営をする人たちとは別に、物件管理を請け負っていた人たちが
「支配人」と呼ばれていました。彼らの多くは、地域会社の世話的な存在でした。
その後、明治維新による近代化が進み、民法が施行された明治中期には、個人仲介業者や
不動産会社という業者が誕生しました。
これは、町内の有力者や世話人・差配人などが入居者や物件管理の受託を続けるうちに
専門の職業にしていったり、個人金融業者が、担保流れ不動産の処分などを通じて、
不動産の売買仲介業者に参入したという経緯があります。
さらに、「口入れ屋」などの職業斡旋業者が、副業として土地売買や借家賃借の斡旋を
行ううちに、専業となったケースなどがありました。
さらに明治時代の後期になると、さまざまな都市開発が進み、電鉄会社が自社の沿線
周辺を宅地や建売住宅などとして開発し、分譲を開始しました。
しかし、不動産自体が、産業として現在のように本格的な発展を見せるのは、
戦後になってからのことでした。
戦前の点で言うと、現在のように、土地の売買はそれほどでも行われておらず、
土地は「買うもの」ではなく「借りるもの」でした。
また、借地契約も、現在のような契約形態ではなくて、貸主と借主間の紳士
協定的な緩やかなものだったのです。
